メンブレンキーボードのキーキャップ(キートップ)を取り外して徹底クリーニングする方法と注意点
安価で販売されており、多く普及しているメンブレン式キーボード。今回はこちらを掃除したので、その手順についてと、注意点などをご紹介します。
コレは光るゲーミングタイプですが、メカニカル式ではない安いメンブレンキーボードです。
今回、清掃を行うキーボードは、 LED で光るゲーミングキーボード。しかしながらキースイッチはメカニカル式ではなく、ごく一般的なメンブレンキーボードとなっています。
【汚物注意】キーの側面や隙間にゴミが・・・キタナイです。
掃除前、とっても汚れております。
表は拭き掃除できるのですが、隙間は掃除がしにくいです。よく見るとホコリ汚れの他に謎の虫(亡)や謎の繊維、髪の毛・・・目を覆いたくなる汚れが酷いです。
さてと。こちらを綺麗にお掃除していきます。
メンブレン式の場合、キーキャップは外せないものが多いです。
メンブレン式キーボードの場合は、メカニカル式等と異なり、基本的にキーキャップ(キートップとも言う)が取り外せないものが多いです。
前提としては取り外したり交換を行うことを想定されてはいませんが、だからといって必ずしも外すことができないというわけではありません。
工場で生産・組み立てる際には取り付けを行っているわけですから、外すことができるかもしれません。
例えばこの機種(上)BFKB92UP2は珍しく、メンブレン式でありながらもキーキャップはCherryMX系メカニカル式と互換なので、キーキャップをメカニカル式と同様に取り外す事ができます。ですが、このような稀な例を除けばメンブレン式の場合はキーキャップを外すことは想定されていない作りになっていると考えて良いでしょう。
メンブレン式のキーボードのキーキャップは基本「力尽くで取り外す」しかない。
メンブレン式キーボードのキーキャップの取り外し方はそのまま引き抜くだけです。
キーキャップ引き抜き工具や針金等を使用して作業すると良いでしょう。
メカニカル式であればぬるっとサクッと取り外せますが、メンブレンの場合はそうはいかないことが多く、力尽くな感じになる場合があるので、少々大変です。
【注意】機種によって本当に取り外せないものもある。
今回のキーボードでは引き抜くように力を加えるとなんとか強引にキーキャップを取り外すことができましたが、一方で、ある程度の力を加えても取り外すことができない場合は安易に外すことができない構造になってるかもしれません。
その場合は無理矢理取り外すとキーキャップの爪を破壊してしまうなどの故障につながりますので、ある程度の力を加えても取り外すことができない場合は諦めたほうが良いでしょう。
【実践】メンブレン式キーボードのキーキャップを外してお掃除していく。
ここからは実際にクリーニング作業を行っていきます。
~前準備~ はじめに、元に戻すための写真を撮っておく。
これからキーキャップを外していきますが、その後元にはめ戻すので、その際にキーキャップの場所がわかるように、キー配列を記録しておきましょう。
製品のパッケージやネットの商品画像がある場合はそれでも構いませんが、心配な方は念のためスマホで写真を撮っておくと安心でしょう。
キーキャップを取り外す。
PCから接続を解除したら作業開始。まずはキーキャップを取り外していきます。
取り外し方については先程ご紹介した通りですが基本的には1つずつ上方向に引き抜く具合で取り外していきます。
この際に、指でつまみあげることが難しい場合は、太めで硬さのある針金を使用してキーキャップを引っ掛けられる簡易的な取り外し補助具を作成するのもおすすめです。
面倒な場合や、作業をできるだけラクにしたい場合、定期的にキーキャップの取り外しを行う場合は、市販されているキーキャップ取り外しツール、キーキャッププーラーを用意しておくと楽でしょう。
【注意】一部のキーにはスタビライザー(針金)が仕込まれていることがある。慎重によく観察しましょう。
エンターキーやシフトキーなど、サイズの大きなキーには、キーの下にスタビライザーが使用されていることがあります。今回の場合は特に気にすることなくそのまま生き抜くだけで問題ありませんでした。が、そうでない場合、無理に引き抜くとキーキャップを破壊したりスタビライザーが破損する恐れがあります。
スタビライザーがある場合はよく確認してから引き抜きましょう。
壊してしまわないか不安な場合は隙間から覗き込んでスタビライザーのあるキーについては取り外さず諦めるのも選択肢です。仮にエンターキーなどが残っても、それ以外のキーとその周囲は掃除することができるので大きな問題はありません。
キーキャップを取り外せたらキーボード本体側は拭き掃除を行う。
今回の場合はどうしてもスペースキーのみを取り外すことが出来ませんでした。それ以外は引き抜くだけで比較的軽い力で取り外せました。これでよしとします。
さて、それではキーボードの方は掃除機で汚れを除去したり、ウェットティッシュ等で拭き掃除を行います。
キーキャップは水洗いがオススメ。
キャップも綺麗にします。キーボードによりますがキャップの数は100程度あるため、一つ一つを拭き掃除するのは大変です。なので水でジャブジャブと洗うのがおすすめです。
バケツにお湯をはり、台所用洗剤を少しだけ投入。そこに外したキーキャップを入れて洗って行きます。
洗ったら濯いで乾燥させます。
自然乾燥の場合はかなり時間がかかります。なのでドライヤーを使用したり、扇風機等で強制的に乾燥させるのがおすすめです。
なお、ドライヤーなどの強風には注意です。キーキャップは軽いので簡単に風で吹き飛んでしまいます。転がって家具の裏にでも入り込んでしまうと非常に面倒なので注意しましょう(経験者)
元に戻す。
キーキャップを元の位置にはめ込みます。割りと時間がかかる作業です。
全て元に戻せれば作業は完了です。お疲れ様でした。
非常にきれいになった。スッキリします。
綺麗です。なんだか掃除前はテカテカしていたのに・・・あれは汚れだったのか。
(下)掃除前です。
金属の光沢感も違います。
(下)掃除後です。
十分キレイにすることができたと思います。
手間はかかるけれどスッキリさは格別。満足することができた。
今回はメンブレン式キーボードのキーキャップ・キートップを取り外してクリーニングをする手順に関してお伝え致しました。
メンブレン式キーボードの場合キーキャップが取り外せたとしても結構力がいる場合があったり、キャップを取り付ける際にも力がいる場合もあるので各工程にはそこそこの労力がかかります。
また、キーキャップの水洗いは綺麗にできる反面、すすいだ後の乾燥に時間がかかるので、そこも手間です。
なので特に愛着やこだわりがない場合、安価なキーボードに対してそこまでの労力をかける価値があるのかは人それぞれです。もしもクリーニングすることがございましたら、その際、参考になれば幸いです。
コメント
キーボードに虫が入って半泣きになってましたが、この記事のおかげで解決しましたー。ありがとうございます