コード1本で完結!DAC内蔵USB接続バスパワーアンプ「NFJ UPA-152J MkII」の使用レビュー。
DACとスピーカーアンプとヘッドフォンアンプがこれ1つで完結。バスパワー駆動でケーブルはUSB1本のみ、、、最高にシンプルなPCオーディオ構築にぴったりな「NFJ UPA-152J MkII」をご紹介します。
NFJ(ノースフラットジャパン)「UPA-152J MkII」USB接続バスパワー駆動パワーアンプWithヘッドフォンアンプ
楽天で購入しました。ポイントを使用したので安く購入しましたが、送料別でおよそ3,000円程度です。中国製ではありますが、「FX-AUDIO」ブランドで有名なNFJの作るアンプということで、量産型で実質ノーブランドの中華アンプとは違います。
開封します。まずは付属品の紹介です。
付属品・内容物は「UPA-152J MkII 本体」「ウレタン製の足」「説明書(1枚)」「保証シール(6ヶ月)」です。USBケーブルやスピーカーケーブルは別で用意する必要があります。
それでは本体をじっくり見てみます。
「UPA-152J MkII」本体です。アルミと思われる金属に黒色の塗装がされています。側面はヒートシンク構造になっています。アンプのICの発熱をより効率よく排熱する仕組みでしょう。
アンプ本体のサイズはこんな感じ。隣に並べているのは「iPhone4s」です。4インチ級の今となっては小型なスマホですがそれと比べても更に小さい筐体です。
付属しているウレタン製の足をつけてみました。両面テープが予め貼られているので、シートを剥がして好きな位置に貼り付けるだけです。ウレタンなのでチープな感じがしますが、気になればコルク製のものや金属製のインシュレーターなどに交換するのも良さそうです。
UPA-152J MkIIの詳細・スペック
開封が済んだ所、セッティング・音出しの前に軽く「UPA-152J MkII」のスペックや仕様をご紹介します。
タイプ:パワーアンプ兼ヘッドホンアンプ(USB-DAC内蔵)
チャンネル:2ch(ステレオ)
入力ポート:USB タイプB(USB1.1/2.0(16bit/48KHz))
出力ポート:4Pスピーカーターミナル(背面、バナナプラグ非対応)、3.5ミリジャック(前面、ヘッドホン)
出力(パワー):15W+15w(1chあたり約15w)
電源:USBバスパワー
DAC:C-Media CM108
アンプIC:TI TPA3130
サイズ:サイズ:幅66mm×奥84mm×厚27mm(突起部除く)
です。
入力はUSBオンリー。出力はスピーカーアウトとヘッドホンアウトのみ。非常にシンプルな構成です。ケーブル類も最低限で済むのでごちゃごちゃしにくいです。ただ、24bitなどのハイレゾ系には対応していないです。
ちなみにUSBは標準サイズのタイプBで、USB2.0になります。プリンターやUSB2.0仕様の外付けHDDなどに多く使われているものです。
端子の形状は(上)写真にあるものになります。繰り返しになりますがケーブルは別売りなので各自用意してください。以前から普及しているケーブルなのでもしかしたら家を探すと出てくるかもしれませんね。
NFJ「UPA-152J MkII」を試してみる。
それではここからは実際に使ってみてのレポートです。
音質や使用感、音質などだけでなく、いろいろな端末に接続して試して見ましたので動作環境としてもご参考いただければと思います。
操作方法について。
まずはじめに軽くですがボタン類の操作方法についてご紹介します。
操作系は全面にまとめられています。このボタン類はPCなどコンピューターの音量などを操作できるボタンで、例えばスマホと接続した際はスマホのサイドに有る音量ボタンを押したことと同じになります。それからON・OFFとあるトグルスイッチは物理的にスピーカーを切断する物理ミュートです。
「パワーアンプとしてスピーカーで音を鳴らしてみる。」
こちらはDAC機能に「スピーカーアンプ」と「ヘッドホンアンプ」の機能があります。今回はその両方を試したので順にお伝えしていきます。
スピーカーはJVCのバスレフ型サテライトスピーカーです。大した音は出ませんが、個人的にはかなり素直な音質なスピーカーに感じたのでこちらを使用していきます。
Windows10のパソコンに繋いでみた。
Windows10のノートパソコンに接続してみました。USBをつなぐだけで自動でドライバーがあたり使用できる状態になります。画面右下のスピーカー・ボリュームマークから出力先を選択することでこちらのアンプから音を出すのか、PCから出すのか指定できます。
私の環境だけではないと思いますが、「UPA-152J MkII」はアンプですが、PC上ではスピーカーやアンプではなく「ヘッドセット(Headphone Set)」として認識していました。DACがヘッドセットに使用されているチップと同じものなのでこのように表示されるようです。
音質などはWinやMac、スマホのどれでも似た感じでしたので音質に関しては後ほどまとめますが、PC内臓のスピーカーとは比較にならない迫力のあるサウンドが楽しめますね。※接続するスピーカーによりますが。
ただ、音が大きすぎます。(上)写真の通りで、Windows音量設定で「2」の状態でちょうどいい〜やや大きめという感じです。私は小さめで運用したいので「1」にして使用しています。「3〜」は映画を大迫力で見るとか、そういったシーンでしか使わなそうです。
※搭載DACはC-Media製CM108というチップなので、USBでアンプ接続前にそのCM108用のドライバーを予めインストールすると音量が適切になるという情報もネット上にあります。しかし当方の環境では効果がありませんでした。Windows8向けしか見つからず、それを10環境にインストールしたため、導入に失敗している可能性がありますがわかりません。
Macで使ってみる。
MacBook Air 11インチで使用してみました。すごくシンプルにまとまっていますよね。
このアンプはMacとの相性がよく感じます。シンプルなスタイルが売りのMacでパッシブスピーカーを鳴らす際には、このDACアンプは最低限の配線で済むのでGoodですね。
ただ、Macも先程のWindows10パソコン同様に、音量が1〜3で十分な大きさで鳴ってしまいます。Winほどではないので音量2メモリか3で切り替える感じでしょうか。(Winは1か2といった印象。)
Andoroidスマホで試す。※iPhoneでも同様。
Androidスマホに接続して使用してみました。(Galaxy S9にOTGでUSB C→A(普通)に変換)
これだけで大音量で音楽が再生されています。すごいですよね。驚きです。
繰り返しになりますが、音質に関しては後ほどお伝えするとして、AndroidであってもMacであってもWindowsPCでも、単にUSBケーブルを差し替えるだけで、同じスピーカーで、同じ構成で音楽を楽しめるのは感動しました。バスパワー駆動の便利さ・魅力、珍しさを強く実感しました。
ただ、スマホから外部の機器(このアンプ)へ電力を供給しているからか、電池の減りが明らかに早いですね。1時間で10%以上は減っていくようなペースでした。※音楽のジャンルや音量による。
MacやWinパソコンであったような「音量大きすぎる問題」ですが、Androidではかなり軽減されている印象でした。とは言っても、音量を3分の1程度で爆音なので、音量の細かな調節はできないように感じました。
「ヘッドホンアンプ」として使ってみる。
それでは、こちらのもう1つの機能「ヘッドホンアンプ」についてです。一応使用したヘッドホンはソニーのモニター(系)ヘッドホン「MDR-ZX700」です。
そして、聴いた感想ですが、正直音質は良くは感じませんでした。まず、第一印象として「音の種類が少ない」と感じました。超低音や超高音域などがカットされている感じですね。
恐らくコレはDACに「C-Media製CM108」というヘッドセット用のチップを使用しているからだと思います。ヘッドセット(通話などで使うモノ)は音楽鑑賞とは違い、人の声など、中音域?がしっかり聞き取れれば合格ですから、しょうがないと思います。
音楽鑑賞として考えると音質は良くないですが、音割れやホワイトノイズなど「悪い点」は無いので普通にYouTubeで動画を見たりといったような目的では問題はない音質です。
ヘッドホンアンプとして・・・・でもイコライザで化ける!?なかなか面白い。
先程、音の感覚として「超低音や超高音域などがカットされている」とお話しましたが、そのカットされた部分をイコライザーで持ち上げると、これが面白かったです。これがチープオーディオの楽しさなのでしょうか。
iTunesのイコライザーをいろいろ試したところ、プリセット「ラテン」が個人的に良い音に感じました。なんというか個人的にですが、ウォークマンのような、きらびやかな”雰囲気”のある音になったように聞こえました。
設定によっては初期の音より明らかに高音質になった感覚がするので、最初から高音質なHPAには無い楽しみがあるかもしれません。
まとめ
まとめですが「DAC内蔵USBバスパワーアンプ」として非常に貴重な存在で、格安でシンプルなPCオーディオ構築におすすめなアンプでした。
ヘッドホンアンプ機能はあくまでおまけですが、短いUSBケーブルを用いてスマホに接続すれば、それっぽい「ポタアン」としても使用可能です。※音質はお伝えした通りですが・・・
そういった目的と活用法次第で最高にもなる製品だと感じました。
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