地味な?事務パソコンをアニメ「サイコパス」に出てくる「ドミネーター」風にカスタムしました。
以前購入したNECのMateをサイコパスに出てくる「ドミネーター(携帯型心理診断・鎮圧執行システム)」風のルックスにカスタムしていきます。
まあ、実際にはカスタム、改造というよりか「デコレーション」に近いのでやることは結構簡単。私のようなドの付く素人・初心者でも作れました。
かっこいいですよね。ドミネーター!
引用「https://dominator.cerevo.com/ja/」2020-09-20参照
「ドミネーター」はProduction I.G制作のPSYCHO-PASS サイコパスに出てくるアイテムです。現代の鉄砲と裁判所を合体させたような代物。色相判定や〇〇係数を測って〇〇執行するのです。(フィクションです。)
とにかくデザインが最高です。変形もして光って・・・メカメカしくてかっこよすぎる。ということでこれに雰囲気を似せたパソコンを作ってみようと思いました。間違いなくかっこよくなるでしょう・・・
素材は「NEC Mate」と「100均アイテム」+α
今回使用する素材、まずパソコンは「NEC Mate」。それに加える素材は100円ショップダイソーで買い揃えました。(本当はもっといい素材を使いたいのですが常に予算不足なので仕方ないね。)
詳しい構造は後ほどご紹介していきますが、ダイソーで購入した「カラーボード」というポリスチレン製の板をベースに穴あけ加工などを施し、両面テープやマグネットテープでPCへ取り付けるといった仕組みです。
それに加えLEDで裏から照らせばドミネーター風になるかな・・・といったところです。
作っていく!
それでは実際に制作していきます。作り方というほどの詳細はお伝えしきれないかも知れませんが、参考になればと思います。
1 下書きを作る。デザインを想像から現実に。
デザインを考えてそれから下書きにします。
考えているのは、外側に貼り付けるカラーボードのどこをくり抜いて、LEDの光を通過させるのか?ということ。
どれほどドミネーター感を出せるのかはここで決まります。ドミネーターの光り方、メカメカしい造形を思い出しながら(フリーハンドで)作業しました。
そしたら、フリーハンドで書いただけだと斜めっていたり間隔が不均等だったりするので、定規などを使いながらできる限り均等に、水平・直角に修正します。
2 下書きの紙を切り抜く。
カッターやデザインナイフを用いて下書き・ペンで書いた部分を切り抜きます。
これで下書き、というか型紙が完成です。
3 型紙を使用してカラーボードに転写・切り抜き。
紙で作った型紙をPCに合わせてカットしたカラーボードに乗せ、転写。下書きします。
この下書きに沿ってカッターなどで切り抜き作業をします。
これで一番最初に描いたイメージが、カラーボードの切り抜きになりました。
4 カラーボードのくり抜き部分にグルーガンを流し込む。光をうまく拡散させる。
カラーボードのくり抜き部分は裏からのLEDの光を通過させるためものも。しかし、このままではLEDの光がそのまま通り過ぎるだけ。LEDの光が直視できる状態になってしまいます。できればこのデザインした部分が光っている(自発光している)ように見えて欲しいです。
なのでこの部分には何か「半透明なもの」を充填・はめ込みたいです。
そして今回は、このように表になる方にセロハンテープを貼り付け・・・・
内側・裏側からグルーガン(ホットボンド)を流し込んでみることにしました。テストです。
グルーガンが冷えて固まったら、セロテープを剥がしてと。
はい。このようになりました。セロテープの粘着面にはグルーガンはくっつかないようで、セロハンテープの平面に合わせて、剥がした面はそこそこ平らに仕上がりました。
熱が原因かわかりませんがセロハンテープの波打ちが少々写ってしまいましたが、個人的には十分満足できる仕上がり。全体をこの方法で仕上げようと思います。
いい感じ。これでグルーガンを流し込んだところは比較的均一な発光になってくれると思います。
ちなみに、(上)写真の左上の部分はパソコンのCPUクーラーの給気口があるので、通気性の為に開けておきます。
あと、デザインによりますが普通に10本近くのグルーガンのスティックを消費するので予備のグルースティックを用意した方がいいです。
5 LEDを用意。12VのLEDテープを使用。
LEDを用意します。今回は車などで使われる、12VのLEDテープを使用します。色はドミネーターの色と同じかそれに近いと思われる「アイスブルー」を選択しました。色は白だったり赤なども似合いそうですね。
LEDテープをデザインした光が透ける部分のサイズに合わせてカット。配線を行います。(LEDは全て並列でつながるよう配線)
6 LEDの電源について。
LEDの電源を用意します。今回用意したものは12vで光るモノ。なので12Vの電源が必要です。
幸いPCの中には12V電源はありふれておリます。今回はSATA電源から12Vを取り出して使用します。
具体的には、他にも方法はありますが今回は「SATA電源をPCIeの補助電源に変換するケーブル」を加工し電気を取り出しました。
PCIeの補助電源は12ボルト(とマイナスの線)しか無いのでわかりやすいです。4ピンペリフェラルからPCI-eに変換するケーブルでもいいですね。(詳しくはATX電源「ピンアサイン」などで検索)
プラスとマイナスを1本ずつ取り出して・・・コードを延長。
ハンダ付けした部分は熱収縮チューブで絶縁処理。
パソコンの中にある電源ユニットから伸びている「SATA電源」に接続。
ケーブルを外に出せばOK。ちなみにここから先にLEDをつなげるわけですが、外すことが容易にできるようキボシ端子を取り付けました。
※ヒューズやスイッチなどを間につけるといいかも知れませんね。
7 PC外装にLEDテープを設置。
光を透過させたい位置にLEDを設置。剥がれないようテープで補強しました。
8 LEDとLEDの電源(SATA)の間のケーブルを作成。
LEDテープとSATA電源の12Vまでの道を考えます。
今回は「SATA電源→PCIe変換ケーブル→12V(プラス・マイナス1本ずつ)→(キボシ端子)→12V(プラス・マイナス1本ずつ)→左右パネル分へ2分岐→(ジャンパー線のコネクター)→LEDテープ」という流れにしました。※コネクターを2回挟んでいる。LEDは単に並列接続している。
9 先程作ったパネルを取り付け。
パネルを取り付けられるようにします。
LEDテープは数ミリの厚みがあるのでその分の底上げのため「プラダン」を使用。
プラダンを帯状にカット。
両面テープとマグネットテープを使用し、PCの外装パネル(鉄なので磁石はくっつく。)に貼り付け。
マグネットでピチッとドミネーター風の外装パネルを貼り付ける事ができました。
10 白くて浮いているフロントパネル周辺を黒くする。
左右と上面のパネルはそこそこ出来てきました。ですが、前面がそのままで、雰囲気をぶち壊していますね。ハリボテ感がすごい。なのでこれをなんとかします。
今回はこれまたダイソーで購入した「貼ってはがせるラベル用紙」を使用します。※本当はカッティングシートなどの方が良いです。(予算不足・時間不足)
ラベル用紙は白なのでプリンターで黒を印刷。真っ黒を印刷しましたが、灰色っぽい色になりました。もう少し黒くなったら良かったのだけれど。
これを白い部分に貼り付け。
・・・・引き締まった印象になり、意外と悪くないカモ。ググッとドミネーター感が出てきましたよね?(まだまだ出てないか・・・涙)
11 もう少しデコる(お願いします!ドミネーターになって。)
もうこれでほとんど完成に近いのですが、まだドミネーター感が足りません。なのでドミネーターの変形後「エリミネーター」を意識してメカメカしさを表現するデザインパーツを作ります。パラライザーモードではインパクト不足。
できたパーツをグルーガンで接着。即席にしては悪くない。
12 組み立てて完成。
マグネットでピタッと。
LEDを電源に接続。
完成です。
【完成】携帯型心理診断・鎮圧執行システム「ドミネーター」起動しました。適正ユーザーです。ピカーン。
PCの電源を入れると、内部でSATAにも電力が供給される。そしてLEDが点灯。起動しました。
「携帯型心理診断 鎮圧執行システム”ドミネーター”起動しました。公安局刑事課所属。適正ユーザーです。(CV 日高のり子)」・・・と聞こえてきそうです。(アリエナイ)
クオリティーはいまいちですが、ドミネーターの雰囲気があります。
難しくはありませんがサイズが大きく、また工程も多かったので少し大変でした。お疲れさまでした。
追加の完成画像(お気に入りの写真)
プラダンから漏れる光は意外とかっこいい。薄っすらと見えるNECというロゴも似合っている。未来のスパコン感があります。
エリミネーターやデコンポーザーを意識したフィンも、見る角度によってはかっこいい。実際に本体左側のフィンのところからはCPUの吸気をしており機能性もあります。※CPUの冷却も問題なしでした。
窓ガラスに反射した姿。お気に入り。これが見れただけで作った甲斐がありました。満足です。
まとめ
いかがでしたか。今回はNECのMateを「ドミネーター風」に改造(デコレーション)したという記事でした。
作り方は簡単ですし、方法も参考いただければ結構作りやすいと思います。機能としては実際「光るだけ」「見た目だけ」ですが、PC作業のモチベーションやPCに対する愛着も出て、楽しいですね。
今回、完成したもののクオリティー・質感・品質は微妙だったので、また挑戦することがあればもう少し良い素材・丁寧な加工で高クオリティを目指したいと思います。
ご興味のある方は参考にして頂き、もっとクオリティーの高いものを作る際の助けになれれば大変嬉しく思います。
YouTube動画にもしています。ご興味がありましたらチェックしてみてください。
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