2.5リットルに16コアRyzen9とRX7600M XTを搭載。最強ミニゲーミングPC「AtomMan G7 Pt」レビュー【PR】

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体積2.5ℓにAMD Ryzen 9 7945HXとRadeon RX7600M XTを搭載!最強のミニPC「MINISFORUM AtomMan G7 Pt」レビュー

今回は、AMD Ryzen9+Radeon RX GPUを搭載しているミニゲーミングPC「MINISFORUM AtomMan G7 Pt」をご紹介します。

こちらメーカーさんより製品を試供頂きレビュー致します。(YouTubeの方でお声がけいただき、ブログは個人的に記事にしています。)

最新ミドルレンジゲーミングPCの性能を体積約2.5リットルに詰め込んだ非常に強力な小型ゲーミングPCです。

2024年12月現在において、このサイズでは他に類を見ない高性能を詰め込んだマシンになっています。

個人的に、16コアのRyzen 9 7945HXは初めてなので楽しみです。

「スペック」と「価格」

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メーカー・モデル名:MINISFORUM AtomMan G7 Pt
CPU:AMD Ryzen 9 7945HX
   (16コア32スレッド、2.5GHz~5.4 GHz、MaxTDP85W、5nm Zen 4)
メモリ:32GB DDR5 5200MHz(SODIMM、16GBx2枚、交換可)
グラフィック:AMD Radeon RX7600M XT (GDDR6 8GB、RDNA3)
グラフィックス(CPU内蔵):(無効?設定見つからず) Radeon 610M(RDNA2)
ストレージ:1TB M.2 2280 PCIe4.0 SSD(スロットはPCIE5.0対応)
OS:Windows11 Pro
端子:HDMI2.1×1、DP2.0×1、DP出力対応UCB-C×1、
    USB-A×4、USB-C(映像非対応)×1、3.5ミリオーディオ入出力
通信:2.5ギガビットイーサネットポート、WiFi7、Bluetooth
拡張スロット:M.2 2280 NVMe SSDスロット×1(空)
サイズ(実測・約):270×153×61mm(横置き・体積は約 2.5 L)
その他特徴:縦置きスタンド、TIMに液体金属を採用、性能モード切替ボタンなど


CPU・APUは「AMD Ryzen 9 7945HX」 16コア32スレッドで
ベースクロック2.5GHz、ターボ時最大5.4GHzです。
メモリはDDR5 32GB
グラフィックス・GPUは「AMD Radeon RX7600M XT」を搭載。
CPU内蔵GPUについては、搭載されているはずですが無効化されていました。(BIOS・UEFIで設定見つからず)
ストレージはPCIe4.0対応SSD 1TBです。※2スロットあるうち1スロットはPCIe5.0に対応。
OSは「Windows11 Pro」です。

映像出力端子については、HDMI、DP、USB-Cと、合計3画面接続に対応。
拡張スロットについては、内部にM.2の空きスロットが1つあります。
サイズについては、スタンドを含めず実測で、約270ミリ×153ミリ×61ミリで体積は約2.5リットルとなります。
ちなみに過去作ともいえるHX100Gは約2.9リットルだったのでスタンドなしで比較すれば小型化しています。

価格についてですがご覧のスペックで公式通常価格「258,980円」です。
ただし、記事執筆現在は2024年年末セールが開催されているため、割引後価格で「187,980円」となります。
通常価格は控えめに言って割高過ぎで、小型という点を考慮してもなお高いと思いました。
また、加えて言うなら、割引後でも全く割安感は感じることができませんでした。

とは言え類似品は他に少なく、特別な存在ではあります。なのでコスパ度外視で欲しい人もしくはこれじゃなきゃダメな人が選ぶモノだと思いました。

16コアのRyzenというだけで10万円くらいの価値があるとした場合、仮に、最終的に16万円台くらいなら見え方も変わるのですがね・・・まあ、個人的なコスパを求める意見にすぎませんけれど。

以上、スペックと価格についてでした。

付属品・内容物について

内容物・付属品を確認します。

内容物は「PC本体」「縦置きスタンド」「ACアダプター」「電源ケーブル」「HDMIケーブル」「書類」・・・以上です。

なお、書類は注意書きの紙切れのみで、説明書はオンラインで確認する方式です。
(公式説明書ページトップ https://www.minisforum.jp/pages/user-guide または https://www.minisforum.com/new/support

ちなみに、ACアダプターはかなりの大型で、最大出力は300ワット。

本体との接続端子はこの様になっています。コンセントのACケーブルとの接続は一般的なC13(いわゆる台形)です。

本体詳細・装備

それではPC本体の装備紹介を行っていきます。
横置きの状態で確認します。

まず、本体前部分です。
特筆すべき点のみ解説いたします。
USBなどがあり、それとデュアルマイク、パフォーマンス切り替えボタンがあります。
ターボマークのボタンを押すことで電力リミットをフルパワーモードとバランスモードを切り替えることができます。※最大TDP(PL)が大きくなり、ファンの速度も速くなります。

それと、下の方のメッシュは吸気口として機能するようです。

縦置き時の上面です。
電源ボタンはこちらにあります。スリットの中に満杯にヒートシンクが入っています。

縦置き時底面に来る部分です。ここに電源入力があります。

縦置き時右側面です。何もないですが、LEDイルミネーションが搭載されています。※オフにもできます。

縦置き時左側面です。金属メッシュの奥に吸気ファンがあります。

背面です。外部機器と接続する主要ポートが並んでいます。こちらのUSB-Cは映像出力に対応しています。
下のスリットは排気ポートです。ミッチリヒートシンクが詰まっていますね。

スタンドです。一見、金属のような重厚感がありますが樹脂製です。

底部には滑り止めがあります。

本体への装着は磁力式です。

素材・質感

次に、外装の素材や質感についてです。

外装は基本ABSと思われるプラスチック製です。高級感はありませんし、質感もイマイチですが
本体の重量が割とずっしりしているため、実際に触れると重厚感はあります。

メッシュは金属製で質感は良好。

・・・以上、素材と質感についてでした。

初回起動・セットアップ

それでは起動して、性能や実際の使用感を確認していきます。

はい。このように電源を入れるとLEDが光ります。Windows11の初期設定画面です。
※【重要】ご安心下さい。BIOS・UEFIから消灯することが可能です!

RGB LED電飾の消し方

LEDの消し方は非常に簡単ですが、説明書にも記載があります。※説明書はウェブ方式です。

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(How to turn off RGB.)

手順としては、起動時のロゴ画面でDeleteを押してBIOSへ入ります。
Advanced→Onboardの中にRGB LEDの設定があるので、それをDisenable・無効にします。
あとはセーブしてリスタートでOKです。
設定は保存され、基本的にイルミネーションLEDはオフになります。

本体の詳細確認

それでは使っていきます。本体情報をさらに詳しくご紹介します。

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タスクマネージャー

まずはタスクマネージャーです。

CPU Ryzen 9 7945HX
16コア32スレッドなので、グラフの多さに圧倒されました。
他もスペック通りに表示されています。ですが前述の通り、GPUはRX7600M XTのみでCPU内蔵GPUは無効状態でした。

なお、ご覧の通り「NPU・AIアクセラレーター」の項目は出ていませんね。※不確かな情報ですが内蔵GPUが無効化されていることと関係があるかもしれません。

CPU-Z

「CPU-Z」での各種情報です。メモリはCrucial(クルーシャル)のものが使われていました。

GPU-Z

「GPU-Z」です。

CrystalDiskInfo

純正SSDはキングストン製のようでした。PCIe4.0で動作しています。

性能・発熱

テスト環境は季節冬・室内エアコン作動で室温は温度計で約22℃です。なお、テストはすべてターボモードで実行します。

CrystalDiskMark

PCIe4.0に対応したM.2 SSDなので十分に高速です。ファン付きのヒートシンクが取り付けられているため発熱をうまく処理できており、上記のSSDベンチマークを実行した最中の最高温度は40℃と非常に低い温度を保っていました。

Cinebench R15

「Cinebench R15」です。結果はCPUマルチが「5139」で、シングルは「315」。GPU・OpenGLは「373.08FPS」でした。
MP Retioは16.31と、コア数の16を超えており十分な性能が出ています。

なお、このテストでのCPU最高温度は約64℃でした。

CPUのスコアは抜群に良いですが、それに加え、GPUのOpenGL性能がかなり高いことが印象的でした。

Cinebench R23

「Cinebench R23」です。CPUマルチが「32002」で、シングルは「1961」でした。MP Retioも16以上で問題なしです。

CPU最高温度は約75℃でした。

Cinebench 2024

「Cinebench 2024」です。スコアは素晴らしいですが、MP Retioが「14.82」で、コア数を割っておりました。
推測ですが、このテストはやや長いので排熱が追い付かず性能が抑制されているかもしれません。

CPU最高温度は約75℃でした。
GPU最高温度は約66℃でした。※ビデオメモリの温度です。コアの温度は低く、約52.8℃でした。

FF15 ベンチマーク

FF15ベンチマークです。設定はフルHDで最高品質です。
70〜100FPS程度出ていました。
結果はスコア「9601」で評価は「とても快適」とのことでした。

Cyberpunk 2077 ベンチマーク

激重なゲーム「サイバーパンク2077」を試してみます。
■フルHDでプリセット「ウルトラ」。AIアップスケーリングはクオリティで実行します。
するとフレームレートは100FPSにやや届かないくらいで推移していました。
十分な画質かつ十分なフレームレートでした。
■プリセット「レイトレーシング低」にして、AIアップスケーリングをクオリティにします。
フレームレートは70前後で推移していました。
■プリセット「レイトレーシングウルトラ」、AIアップスケーリングをクオリティで試します。
すると約30〜40FPS程しか出なくなりました。
CPU性能は有り余っていますが、それ以外、ビデオメモリも性能も何もかも不足している印象でした。
ただし、レイトレース反射なども有効になっているため映像品質は極めて良好です。

ゲーミング性能の感想

AIの画像補完に頼らずにレイトレーシングバリバリというのはもう一歩という感じでしたがレイトレオフなら十分な実用性はありました。

PS5相当の画質で高フレームレートでのゲーム体験は可能な性能があります。

消費電力

使用中の消費電力をコンセントで計測しました。高負荷テストはターボモードで計測しています。
※ちなみに高負荷時にターボモードではなくバランスモードに変更すると消費電力が10W程度下がる印象でした。

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アイドリング時

実測約「43W」でした。

ネット動画閲覧時

実測約「59W」でした。

CPU負荷最大の時

実測約「108W」でした。

ゲーム(GPU100%)を実行時

実測約「261W」でした。

静穏性・騒音について

高負荷時ターボモードで計測しました。ほぼ多分最大音量になったときです。

アプリでの計測では35db前後を推移しており、エアコン等の動作音で計測数値が左右される程度の音量です。不快な振動などは発生していません。この個体においてはコイル鳴きも聞き取れない程度でした。

なので音量自体は小さい方です。ですが、耳ではサーっという風切り音が良く聞こえてきます。
音の質としてはよくある事務用ノートPCの高負荷時の騒音という感じでしょうか。

ちなみに過去作のHX100Gはほぼ耳に届かない質の音だったので比較すれば静穏性は悪くなりました。

個人的な感想としては「騒音はしますが、うるさくはない。」そんな印象でした。

分解

分解は光るパネルの方から行います。パネルは磁石でくっ付いています。

内部には光る板(白いリフレクター付きのRGB LED×2)が入っています。

ここから先、取説(②・写真左上のA)で言うところ右の2本のネジを外せばもう分解できるのですが全然開きませんでした。
※内部に爪があることは感触で伝わってくるのですがそれ以上は多少粘っても無理でした。

ベアボーンキットも併売されていますが、メモリやSSD、OSがない分安いですが、分解が容易ではない場合リスクに対するメリットが少ないので損失につながる恐れがあります。

従って、個人的にはベアボーンキットは推奨できません。

まあ、私の分解技術不足もありますが1つの結果として参考になればと思います。

分解方法は説明書があり以下より閲覧可能。
(公式説明書ページトップ https://www.minisforum.jp/pages/user-guide または https://www.minisforum.com/new/support

光るパネルは自作可能

ちなみに光る方のパネルはこのように光を透過して模様を表現する仕組みとなります。

なのでこのパネルをアクリルや下敷きなどで自作すれば、好きな模様で光らすことも可能です。
ただ、LEDの色はRGBで自動で切り替わり、色固定できないので自由度は低いですが。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、GPUに「RX7600M XT」を搭載した小型ゲーミングPC「MINISFORUM AtomMan G7 Pt」をレビューいたしました。

ゲーム性能も実用的ですが、16コアの32スレッドのCPUは文句なしの怪力でサイズに対する処理性能は素晴らしいです。

一方で、価格はセールであっても18万円台ということでしたので、仮にあと1~2万円安いとコスパも良く感じるはずなのに、というのが個人的な感想です。

大柄なWi-Fiルーターのようなサイズ感でこの性能ですから、スペシャルではあるのですが、万人向けではない。そんな印象でした。

2.5リットルの小型筐体に現状最高の高性能を求める方の選択肢にはなります。

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