USB3.0接続+UASP対応で高速。「ORICO 3.5インチ アルミ製HDDケース シルバグレイ」レビュー
USB3.0接続+UASP対応で高速なHDD・SSDの性能を引き出せる外付けHDDケース「ORICO 3.5インチ アルミ製HDDケース シルバグレイ」を購入したのでレビューします。
詳細・スペック
[サイズ]190mm×115mm×35mm
[対応OS]WinXP/7/8/10、MAC OS、Linux等
[対応ドライブ]3.5インチHDD(SATA3.0)
[対応ドライブ最大容量]12TBまで
[接続インタフェース]USB3.0 Type-B
[素材]アルミニウム外装(インナーはプラ製)
[電源]ACアダプター 12V2A(付属電源)
スペックは以上の通り。3.5インチのHDDを搭載することで使用できるHDDケースです。
WindowからMac、Linuxなどでも使用可能です。デザインもアルマイト処理されたアルミで美しいので同じくアルマイト処理のMacと外観上の相性もいいです。
開封レビュー
それでは開封して中身を見ていきましょう。
内容物・付属品
内容物、付属品は「HDDケース本体」「ACアダプター」「USBケーブル」「ゴム足・取り付けネジ+工具」「説明書類」です。
ACアダプターの形状は一般的で、横一列で並ぶスイッチ付き電源タップでも使用しやすい形状です。USBケーブルはUSB3.0に対応。PC側のコネクターは普通のUSB「USB タイプA」です。
付属ネジは2種類。先の尖ったネジと尖っていないネジで、尖った方はケースの固定用、尖っていない方はHDDを固定するためのインチネジです。
ネジはいずれもトルクスネジですが、ドライバーが付属しているので問題ないです。
本体背面は(上)のように左から「電源ランプ」「USB端子」「ACアダプター入力」「電源スイッチ」です。
後ほど改めてお話しますが、電源非連動対応で、こちらPCなどとの電源連動はしません。本体背面の電源スイッチでON/OFFをコントロールします。
HDDを組み込んでいく
それではHDDを搭載する作業を行います。使用する工具は先程紹介しました通りで、トルクスドライバーのみ。付属しているので別途工具を準備する必要はありません。
さて、作業に入りますが、まず、(上)のようにHDDを収めるプラ製のフレームを引き出します。
次に、HDDを乗せ、HDDの文字を正面に見たときに右上にコネクターが来るのでそちらがハマるようにスライドさせます。
そしたら、HDDが滑落しないよう慎重にHDDを持ち裏返します。裏にしたら尖っていない方のネジ(インチネジ)4本を使用してHDDを固定します。
アルミのケースに戻して残っている先の尖ったネジを使用して固定していきます。※裏表あります。穴が一致します。
そしたら最後に付属のゴム足を取り付けて完成です。
今回は縦置きしたかったので側面に貼り付けてみました。本来は先程ネジ締めしたネジの上から貼り付け横置きにする設計ですが、特に問題はないはずです。※むしろ放熱性などの観点から縦置きのほうがいいはずです。
「完成」外観チェック※本来は横置き。今回は縦置き。
それでは完成しましたのでひとまず外観チェックです。
正面から見た外観は結構格好いいです。Macぽいというかシンプルでモダンな印象です。
背面から見た場合はこんな感じ。ネジは2本だけにしました。個体差かもしれませんが。ネジが結構硬かったのでHDD交換などで再度外すことを考えた結果、2本で固定にしておきました。
実際に設置するとこうなりました。結構格好いいというか、マッチしていますね。
ちなみに私は、奥に常時接続している外付へHDDを置いて、手前に今回のHDDを置いています。そうすれば電源に手が届きやすいので快適です。
また一長一短ではありますが、今回のものは電源と連動しないので、好きなときだけONにして使えます。常時HDDの電源を入れておきたくない場合、電源連動タイプの場合コンセントもしくはUSBケーブルの抜き差しが必要ですが、スイッチのあるこちらは繋ぎっぱなしでOKなので楽です。
「性能チェック」CrystalDiskMark
実際にPCに接続し、HDDとしてどの程度の速度(性能)が出るのかCrystalDiskMarkを使用して速度を確認してみました。
こちらが結果です。少し古めですがSeagate製の一般的な3.5インチハードディスクです。
結果としてはHDDの最高性能は発揮されているといった所。大きなデータの読み込みが「約140MB/秒」とUSB2.0接続では40程度で頭打ちなので、USB3.0接続の恩恵は絶大です。
書き込みに関しても読み込みと同じ傾向で、HDDの最高性能が発揮されています。
ただ、こちらは規格としてUSB3.0接続対応に加え「UASP対応」ということで更に速い速度が出ると期待していましたが、HDDの性能が足を引っ張ていてこのHDDケースの持つ最高速度が出なかった感じですね。HDDではなくSSDを搭載すればもっと速い転送速度が出ると予想できます。
とまあ、パフォーマンスとしては一般的な3.5インチHDDの最高速が出る感じで至って高速でした。
実際にしばらく使ってわかったこと。
それではここからはしばらく使ってみて気づいた点や良かった点などをご紹介します。
しっかりしたアルミ製ケースがGood!
本体は結構厚みがあり、しっかりとしたアルミ製のケースで覆われています。アルミなので熱を外に逃がしやすく放熱性がいいわけですが、放熱性以外にも遮音性が有り「チリチリ」「ウーン」といったHDDの稼働音が体感で半分くらいカットされます。なので、プラスッチックだけでできたケースに比べ静音性が高い点が個人的に気に入りました。
UASP対応だけど意味はあまりない。
UASP対応ということですが、HDDを使用している分では恩恵が体感できないです。もちろん対応しているだけでも嬉しい(気がする)です。将来的にSSDなどを搭載した際にはUASP対応が力を発揮してくれます。
PC電源連動はしない。スイッチでON・OFFできる点は要確認。
先程にもお伝えしましたがこちら、PC電源と連動しないです。本体にスイッチがあるので手動でON・OFFを切り替えて使用します。ここは良し悪しでは無いのですがどちらがあっているのかよく確認してから購入しましょう。
ただ、スイッチで電源を操作できる外付けHDDケースは比較的少ないので、スイッチ付きのケースがほしいという場合には選択肢となる貴重なケースです。
まとめ
電源非連動ゆえに電源スイッチ付きで、任意にHDDの電源を操作したい方には選択肢となるHDDケースでした。
実際のパフォーマンスもUASP対応ということで最新の外付けHDDケースとしては申し分ない性能です。
冷却ファンなどはありませんが、アルミケースで放熱用の穴もあるので、熱がこもることもなく正常に運用可能でした。
PC電源非連動のHDD外付けケースがほしいという方にぴったりです。
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