【PC】水冷式CPUクーラーのラジエーターをジャブジャブ水洗いしてみる。【解説】

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水冷式CPUクーラーのラジエーター部分を水洗いで洗浄してみた。注意点とコツについて。

水冷式(本格・簡易タイプ両方)のCPUクーラーに使用されるラジエーターを水洗いで綺麗にする方法と、その際の注意点などを解説していきます。

水洗いならではのメリットとデメリットがあるので参考になれば幸いです。

【PC】CPUクーラーをジャブジャブと水洗いしてみる。【解説】

【PC】CPUクーラーをジャブジャブと水洗いしてみる。【解説】
CPUクーラーを水洗いする方法と注意点、水洗いするべき状態とそうでない状態について、しっかり解説していきます。

以前、当サイトでCPUクーラーの水洗い方法について記事にしてるのですが、その中で水冷式クーラーについても軽く触れています。ですが説明不足な点もあり、簡易水冷式CPUクーラーを洗浄したいと思う方へ補足したい点がございましたので、改めて水冷式のCPUクーラーに特化した記事を作成いたしました。

ラジエーター・・・ホコリや油で汚れます。

水冷式CPUクーラーの場合、簡易水冷なら100%、本格水冷でも必ずと言っていいほどラジエーターを使用すると思います。そしてラジエーターにはほとんど確実にファンを取り付けます。

ファンによる空気の通過があるので、水冷式の場合はその他部品よりも圧倒的にラジエーターに汚れが溜まりやすい状態となっています。特にPCケースの前面に大型のラジエーターと複数のファンを取り付けた場合はかなり汚れが蓄積するでしょう。

汚れが気になる上に、掃除が面倒でかつ根深い・・・

水冷CPUクーラーのラジエーターは空冷式のアルミフィンなどと比較するとメンテナンスに手間(分解の手間と、そもそも取り回しがしづらい)がかかるので少々おっくうになりがち。

また、ラジエーターのフィンは多重構造になっており、表から見える部分だけでなく、内部にも階層があり、表をサラッと拭いただけでは奥の汚れは当然残ったままです。

それから空冷式のアルミフィンと比較すればフィンの目がより細かく、エアダスターや刷毛などではすべての汚れ・ホコリを掃き出しづらい設計となっています。

・・・ということで、水洗いはどうなのか?というのが今回の本題です。

実践【ジャ ~水の音~】水洗いならば、フィンの奥の汚れも洗い流せる。

エアダスターで掃除しづらい・・・奥の汚れもキレイにしたい・・・ということで、水洗いを実践していきます。

今回は洗面台のシャワーを使用して、「お湯」を勢いよくラジエーターのフィンに浴びせることで洗浄してみました。お湯であれば油汚れも落ちますし、汚れも柔らかくなりやすいため水よりも洗浄力が高いのでおすすめです。

フィンの間を確認しつつ、満足できるまでキレイにします。

バケツにお湯や、洗剤を溶かした水を入れてジャバジャバ洗うのも良いでしょう。(洗剤は少なめを推奨。洗剤の量が多すぎると、フィンの間に洗剤が残ってしまい、すすぎが大変になります。)

※水冷の配管・チューブ部分やその付け根・コネクターに力を加えないでください。プラスチック製のコネクターの場合は割れたり、折れたりするのでガチャガチャせず、慎重に取り扱ってください。

キレイに洗浄ができたら、乾燥させます。

フィンとフィンの間に水が残りやすいので、ドライヤーなどの強風で水気を飛ばすとより早く乾かせるでしょう。

※ドライヤーの熱で乾かすのは難しいです。というのも熱を加えたところでその熱は水へ伝わってしまい、なかなか高温になってくれません。特に大きなラジエーターの場合は熱で乾かすのは少々時間がかかるかもしれません。

ある程度水気が飛んだら、風通しの良い場所、もしくはファンなどで風を当ててつつ、数日放置し完全に乾かしてください。

急いでいる場合はドライヤーの熱であらかたの水を飛ばして乾燥させるのもOKです。※ただし、触れなくなるほど熱するのはNG。最悪の場合、破裂する恐れがあります。

※繰り返しになりますが、ラジエーターのフィンとフィンの間に水が残りやすいく、かなり保水力があるので、しつこいくらいに乾かしてください。

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ちなみに、以下のような製品を使用して、一般的なラジエーターファンをPC外にて回転させてその風で乾燥させるという方法もあります。

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きれいになりました。

特にビフォーアフターとしてお見せしているわけではないですが、水洗いした結果としてはかなりきれいになりました。

見た目的にも、精神的にも清潔で清々しいです。冷却性能も改善すると思われます。

水冷式CPUクーラーのラジエーターを水洗いする際の注意点

それでは水冷CPUクーラーのラジエーターを水洗いする際に注意しなければならない点と、やめたほうが良い場合についてご紹介します。

注意点1 洗えるのはラジエーター部分のみ。

水冷式システムの場合、水洗いできる、すなわち防水になっている部分は「ラジエーター」のみとなっています。正確にはホースも防水で水洗い可能ですが、メッシュタイプの場合は乾きにくかったり、泡などが染み込んですすぐのに手間がかかったりするので、基本的には金属でてきたラジエーター部分だけが水洗いできる場所となります。

また、水洗いできるラジエーター部分と水洗いできないポンプヘッド(CPUセット部分)はホースで繋がっているため、水が伝って行かないようにも注意してください。

非防水のポンプヘッドに水を掛けていなくても、ホース伝いに水没してしまうなんてことにならないように気をつけましょう。

注意点2 ラジエーターの素材について。アルミ塗装と銅製がある。

ラジエーターの素材についても考慮するほうが良いでしょう。

メジャーなものとしてはアルミ素材に黒や白などで塗装したもの、それと銅でできたものがあります。

基本的にはどちらも水は大丈夫です。ですが強いて言えば銅のモノの場合は水で酸化し、色が若干くすむ場合があります。見た目ではわからない場合もあるので一概には言えませんが、テカテカな銅色を維持したい場合は水を避けた方がいいです。

とはいえ、空気に触れているだけでも銅はくすんでいくと思うので、気にするかしないか、やるかやめておくかは個人の判断で良いです。

注意点3 水が残りやすいです!しつこいくらいに乾かしてください!

繰り返しになりますが、ラジエーターは水を保持しやすい構造です。しつこいくらいに乾かしてください。ドライヤーを用いたり、エアダスターで水を飛ばしたりすると乾燥させやすくなります。

また、乾燥しづらいということはつまり、乾燥に時間がかかるということです。代わりのCPUクーラーがあれば良いですが、ない場合はその時間はパソコンを使用できないので、水洗いする際は乾燥に時間がかかることを踏まえたスケジュールを組むと良いでしょう。

注意点4 コネクターは意外と脆い。丁寧に扱いましょう。

ラジエーターやポンプヘッドの付け根部分など、チューブの接続部分は優しく扱ってください。

金属に挿してあるものは比較的丈夫ですが、角度が変更できる可動するタイプやプラスチック製のタイプなどは意外と脆いです。変に力を加えるとボキッと折れたりすることがあります。

これは特別、水洗いをするときだけのお話ではないですが接続部分は脆いと思って、丁寧に扱いましょう。

以上注意点についてでした。

汚れがひどい場合はオススメだが、軽度な場合は微妙。

ラジエーターを水洗いするべき!とは一言では言えません。やめたほうがいい場合もあります。

というのもこれまでご紹介してきた通り、少々の手間がかかるのと、水によるリスク(水没や銅のくすみ)があるため、そこまでの労力をかける価値があるのかが問われます。

例えば、喫煙されている方のヤニ汚れや、キッチンにPCを設置されている場合などはひどい油汚れが予想され、それらに対しお湯での洗浄がかなり有効であり、水洗いの価値があると思われます。その一方で、単なるホコリや粉塵の汚れの場合、エアダスターなどでの清掃で十分であり、残った汚れは無視する方が得策になる場合もあるでしょう。

もちろん精神衛生的な意味もあるのでしょう。

また、熱湯でゆすぐことでかなりの清潔感を得ることもできますし脱臭効果もあります。中古で購入したCPUクーラーが臭うなど、不快な場合の対照法としても有効です。

なので以上を踏まえ、それぞれの目的と得られる効果、それと手間とで天秤にかけるといいと思います。

まとめ 水洗いはいいぞ。スッキリする。でも乾きにくいのが玉にキズ。

水冷式CPUクーラーの水洗いについて解説してまいりました。注意点は多々ありますが、実際にやるべきことは簡単ですので、ラジエーターの汚れが気になる、ひどく汚れているという場合は洗浄すると良いでしょう。今回は触れていませんが、水洗いに限らず、ホコリなどの清掃を行うと、CPUクーラーとしての性能も復活するので、定期的な清掃を行い汚れがひどい場合は水洗いも検討してみるというのが良いと思います。

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