ヒートシンクが付けられないケース裏のM.2 SSDを100円ショップのアイテム「エアチューブ」で冷却してみた。
ヒートシンクを取り付けるスペースがない、マザーボード裏にあるM2 SSDを、 100円ショップのアイテム「エアチューブ(シリコンチューブ)」を使用して冷却してみたのでご紹介していきます。
1つのアイディアとしてご参考いただければ幸いです。
マザボ裏のSSDスロット。ヒートシンクが付けられないことが多い。
Mini-ITXマザーボードなどでは基板の背面にSSDスロットが用意されているものもあります。1つ目のM.2スロットは表面にあって、2つ目は裏にあるようなモデルがあります。
ないよりはありがたい装備なのですが、ケースに取り付けた際にヒートシンクをSSDに取り付ける余裕がないことが多いです。
上の写真のように。実際にヒートシンクを取り付けられるほどの隙間はありません。しかし、M.2 SSD(PSIe,NVME)も場合は特に、高速な分発熱も多いです。なのでただでさえ熱がこもりやすいマザーボード背面なので、ヒートシンクは取り付けたいところです。
風通しが悪い場所。ならばPCケース自体に熱を逃がすのが効率的。
スペース的にヒートシンクは取り付けるの厳しいですが、仮に取り付けられる場合であってもマザーボード裏面は風の通りが少なく、放熱に不利です。
従って、空気中に防熱するのではなく、SSDとPCケースの背面との隙間を埋めることによって、ケースの金属に熱を逃がすのが効率的でしょう。
市販の熱伝導シートが利用可能だが高価だ。
M.2 SSD用の1ミリのシートなら500円~1000円程度で購入できますが、今回のように2ミリ程度となると2枚購入するか、分厚いものを選ぶ必要があります。
特に分厚いサーマルパッドはやや割高なものが多いので少し悩ましい。
そこで思いつく。熱を通して1~2ミリくらいのアイテム・・・シリコン・・・!
位置や形状の都合で、正確な隙間の計測はできませんでしたが隙間の幅は上写真のようにインシュロックの厚みくらいです。1ミリ以上2ミリ以下という感じでした。
なので2ミリ位で弾力性があって、空気よりも熱を通してくれる材料って・・・シリコンシートかな・・・!!シリコンホースを切り開いたものってアリなのでは!?
といいますことでシリコン素材で出来ている「エアホース」を購入しました。ダイソーにて100円です。
素材はシリコンです。シリコンゴムですね。
シリコンゴムは空気よりも圧倒的に熱伝導率が高いため、ケースとの隙間を埋めれば冷却効率が高まるはずです。
切り開いたところ、厚みも先程のインシュロックと同じかやや分厚い程度なのでちょうど良さそう。
必要量切り出して、隙間に差し込む。
ケースとSSDの隙間に差し込みます。
NANDメモリチップと思われる場所にはシリコンゴムが来るように敷き詰めました。
冷却効果の確認
シリコンチューブの装着と未装着とでSSDに負荷をかけた際の温度を比較します。
(↑)チューブなし。(シリコンゴムなし)
(↑)チューブあり。(シリコンゴムあり)
結果は「最高温度がマイナス5℃」でした。劇的な変化はありませんでしたが、確実に冷却効果はあるようです。
負荷を停止した後の温度低下も速いですし、最低温度もわずかに下がっています。テスト自体は「未装着→装着」の順でしたので、最低温度なども高くなりやすい条件でした。なので十分な結果と考えても良いでしょう。
Amazonで「サーマルパッド」を検索。
↓動画版
コメント