自作PCの電源スイッチボタンを自作する方法。 ~ファンコネクターと汎用プッシュスイッチを使って~
以前ブログ記事にもしましたが、アルミアングルを使用して自作PCを作りました。パソコン自体は機能する状態まで完成したのですが、電源ボタンがついていません。このままでは不便ですので、電源ボタンを作って取り付けしようというお話です。
アルミアングルとリベッターでMOD PCを作ってみた。
https://pasotuku.com/aluminum-angle_riveter_mod-pc_ryzen1700/
電源スイッチは単体でも販売されている。が、今回は自作する。
今回は市販されている電源ボタンを使用せずに、汎用のプッシュスイッチやファンコネクターなどを流用してパソコン用電源ボタンを作る方法についてご紹介して行きます。
手間がかかるのがデメリットですが、お気に入りのスイッチやケーブルの色などを自分の好みにできるのがメリットです。
使用するもの。
部品として使用するのはこちらの2点。
をしている間だけ通電するプッシュスイッチです。
それと、PCのマザーボードのフロントパネルピンヘッダーに接続するためのコネクターは、今回は一般的なケースファンのコネクターをちょん切って使用します。ピンの間隔と太さが同じなので流用は一応可能です。(工夫しての流用)
それと、道具としては「銅線(電気ケーブル)」「半だとはんだごて、または、圧着端子一式」「熱収縮チューブ、または、絶縁テープ」を使用します。
ケーブル同士をつなぐことができる技術があれば誰でも作れます。中学校の技術で習うレベルでございますので全く難しくはありません。
ピンアサインについて確認する。(調べる)
電源ボタンを自作するにはまず、使用するマザーボードのフロントパネルピンヘッダーの配列、アサインを調べる必要があります。
自作PC用マザーボードであればピンアサインは共通の場合が多いので、今回ご紹介する場所がパワーボタンのピンになっていることが多いと思いますが、メーカー製PCでは異なっている場合があるので注意が必要です。もともと使用していたPCケースの接続を確認したりインターネット等で検索して調べてみましょう。
今回の場合はピンの欠けがある段の方、写真の2本の部分が電源スイッチを接続するピンとなっていて、通電すると電源を押したことになります。
なお、今回はファンコネクターの端子部分を切断して流用するのですが、以下のように、3ピンファンのものを使うので、使用しないピンは無視して電源ボタンの部分の2ピンのみを配線します。
従いまして、今回は、上の写真のようにプッシュスイッチを接続することで電源ボタンとして動作させることができます。
アサイン通りに配線。ケーブルの長さなども考えておく。
ご説明したように配線します。マザーボードのピンヘッダーから電源ボタンを設置する場所までの距離や配線のルートなども考えて、ケーブルの長さを決めます。
電源ボタンを取り付ける。
電源スイッチが完成したのでパソコンケースに取り付けます。今回のスイッチの場合、直径12mmの穴を開け取り付けます。
取り付け完了。
フロントパネルヘッダーに電源スイッチを配線します。
電源ボタンとして機能していることを確かめれば作業完了です。
市販品を買ったほうが楽。でもスイッチのデザインや位置等にコダワリたいならあり!
電源スイッチは単品でも販売されているので、こだわりがなければ購入した方が早くて楽ですし安価に仕上げることができると思います。しかし、スイッチのデザインであるとか、取り付けする位置にこだわりがある場合などは自作するのも良いかと思います。
あるいは今回のやり方を流用して電源スイッチ購入してそれの延長をするなどの改造にも応用できますし、工夫次第だと思います。
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